今やるべきは「依存症対策」

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先日、銀行カードローンの利用者増加の特集がNHKの番組で取り上げられました。

このことについてわたしもブログで何度か書いてきましたが、少しずつこの問題が世間に認知されてきたようで、昨日と今日の朝日新聞朝刊にも連日で記事が掲載されていました↓

朝日新聞朝刊より(平成29年4月19日付)

朝日新聞朝刊より(平成29年4月20日付)

記事の内容はNHKの番組と同様、銀行カードローンの残高が増えていること、返済困難から自己破産に至った方のインタビュー、銀行カードローンの裏側に保証会社として消費者金融会社が存在するという仕組み、そして銀行に対する総量規制導入の是非、このような内容について書かれていました。

わたしは貸金業に従事する人間として、消費者金融というサービスが社会にとっても、経済にとっても非常に有益なものであると確信しています。

なので銀行カードローンの残高が増えているということは、それだけ消費者のニーズにお応え出来ていると考えられますので、一概に悪いことではないと捉えています。むしろプラスの面についても報道して欲しいぐらいです。

ただし、昨今の銀行が行っている広告手法については疑問を感じています。もっと率直に言えば怒りを感じています。

例えば「即日融資」や「専業主婦でも大丈夫」など、貸金業者の側では自主規制により使用が禁止されている文言などを使用されていたり、最近では見かけなくなりましたが「総量規制対象外です」のような表現まであります。

もちろん銀行には貸金業法の規制は及びません。しかしながら総量規制が導入されたそもそもの趣旨を考えたとき、例え業態が違ったとしても同様の商品を取り扱う以上、規制についても考慮すべきではないでしょうか。

全銀協(全国銀行協会)によれば当面は各行の自主的な対応に任せるとのこと。今後の経過を見守りたいと思います。

繰り返しになりますが、わたしは基本的にローンという商品については賛成の立場です。ぜひ積極的に活用していただきたいと思っています。

なのでクレジット・ローン問題が語られるとき、いつも「クレジットやローン自体が無くなればよい」という報告に話が進みがちなのはとても残念に思いますし、問題の本質から目を逸らしてしまっているようにも思います。

わたしが思う問題の本質、それは「いかに有効な依存症対策を講じられるか」だと考えています。

借金だけではなく、買い物やギャンブル、最近ではスマホ利用にまで依存の問題が確認されています。

高い依存状態から抜け出すことができず、何も手を打てないまま過度な利用をしてしまうことで、結果として自己破産などに陥ってしまうケースが数多くあります。

記事の中で、競馬のために複数のカード会社から1000万円を借りていた方の話がありました。

その方は銀行から金利の低くなるおまとめローンの提案を受け、一度は返済が一本化されたものの、やはり競馬をやめることができず、結果として倍以上の借金になってしまったそうです。

記事の中では銀行の審査の適正さについて疑問を呈していました。

現実として融資が実行されていることから、確かに審査過程にも問題があったのかもしれません。

ただこの方の場合、競馬に対する依存状態を解消できない限りは根本的な解決にはつながらないでしょう。

せっかく借金を一本化できて返済がラクになったはずなのに、どうしても過剰な競馬通いをやめられずに借金をふくらませてしまう。

ちなみに私は競馬や競艇、パチンコなどの存在も否定しません。もちろん借金してまでするものではありませんが、公に認められている娯楽であることは間違いありません。

身の破滅に至るまで止められない依存状態が問題なのです。

今、日本貸金業協会は借金問題を抱える人のためにカウンセリング対応もできる相談窓口を作っていて、公的施設や教育機関などに啓発目的のポスターやリーフレットを多数配布しています。

これらの配布先は「予防」の観点から見ると有効だと思います。

しかし私はむしろ、公営競技場(競馬場や競艇場など)に配布して、現に依存症で悩んでいる方に向けて啓発することの方が大切ではないかと思います。

公営競技場に出入りしている方の中に、キャッシングなどの利用者が少なからぬ人数いることは事実です。

その事実を認めた上で、依存症から立ち直る必要性を訴える内容のポスターを、貸金業界から発信していくことはとても意義があり、有効な方法だと思います。

日本全国に公営競技場は約100ほどしかありませんので、配布コストもわずかで済みます。ぜひ協会には検討していただきたいと思います(もう配布していたらスミマセン<m(__)m>)

今やるべきこと。それは「依存症対策」だと思います。