銀行によるおまとめローンは「抜け穴」なのか?

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最近、銀行のカードローン関連ニュースをよく目にします。

連休中の新聞にもこのような記事がでていました↓

朝日新聞朝刊より(平成29年5月3日(水))

この記事を要約すると、消費者金融から総量規制の限度まで借金をしている人でも、銀行でおまとめローン(複数社からの借金の一本化)を受ければ消費者金融からの借金がその分だけ減るので、結果的に消費者金融からまた融資を受けられる可能性が出てくる、という内容です。

実際のところ記事に書かれている内容は事実です。なぜなら総量規制という借金に対する規制はあくまで貸金業者だけに適用されるものだからです。

貸金業者間でおまとめローンを行った場合は、総量規制対象の借り入れ残高は変わらないのでそれ以上の追加融資は行えません。

しかし銀行でおまとめローンを受けた場合、銀行での借り入れ分については総量規制の対象から外れます。

すると見かけ上(信用情報機関に登録されている情報の見かけ上、という意味です)、消費者金融からの借金が無くなったように見えてしまい、総量規制という法律の解釈上は、追加で融資を行っても問題は無いということになってしまいます(もちろん貸金業法では過剰貸付け等を禁止する旨定められていますので、業者はその点も十分に考慮したうえで融資を行う必要があることは当然です)。

そのことをこの記事では「死角」や「抜け穴」、「振り出しに」という言葉で表現しています。

ただこの表現、う~ん、どうですかね?適切でしょうか??

確かに総量規制を中心に考えると、規制対象の借金は「振り出しに」戻るといえるのかもしれませんね。

でも、おまとめローンという商品は現在抱えている借金負担(金利や返済金額、複数の支払先等)を軽減したい、というお客様からの申し出に対して業者がお応えする形のもの。

おまとめローン自体は正常に行えばほぼ全面的にお客様の利益となり、計画的に返済を進めていくことが可能になる契約なのです(ほぼ、と書いたのは将来の返済総額については毎月の返済金額が少なくなると反対に増えてしまう点が不利益になると考えられるからです。ただこの点については貸金業法に基づくおまとめローンでは問題とされていません)。

なのでおまとめローンを「抜け穴」と表現されてしまうと、さも悪いことをしているように(お客様も業者側も)捉えられてしまいます。

あと、記事では銀行で「おまとめローン」を行うことで消費者金融からまた借りれる可能性が出てくることを問題視しています。

でも、借りれるようになることがそんなにいけないことでしょうか?

むしろ、必要なときにまた借りれるということは良いことである、とも言えないでしょうか?

当然ですが、無駄に借金を助長する趣旨で書いているわけではありません。

借金は、しないで済むのならそれに越したことはありません。

ただ、どうしてもお金が必要になるということもありえます。「そんなこと絶対に無い!」なんて、誰にも言えません。

それは「おまとめローン」をしたお客様であったとしても同じで、いつまたお金が入用になるのかなんて誰にも、本人にさえも、わからないことです。

そういう時にまた少額でも融資を受けることができるのなら、それは肯定的に捉えてみてもいいのではないかと思うのです。

最後に一言だけ。

総量規制を導入する議論がなされた当時、この記事に書かれているようなことが起きうることは立法に携わっていた人間ならだれでも分かっていたことです(分かっていなかったのならそれはそれで問題ですけど(>_<))。

そうであるなら、この問題について行政の立場からの意見もぜひ表明していただきたいと思います。

やりっぱなし、は良くないと思いますよ☆