日本ファイナンスでは2013年から2018年までの5年間、九州地方発行のフリーペーパー「北九魂(旧キタキュウ.ビズ)」でコラムを掲載させて頂きました。
今回は2013年11月号掲載のコラムを再掲させていただきます。
(※公式YouTubeチャンネルにオーディオブック版を投稿しております。ぜひご覧ください。)
【公式YouTubeチャンネル】
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貸金業法の改正等が影響したこともあり、近年は多重債務者の数が減少してきていると言われているが、貸金業の現場に身を置くものの実感としては、借金問題を抱えている人は依然として多い。そのような方達と実際に交渉を重ねていくなかで気がついたことがある。それは彼らに共通のある「思い込み」が存在しているということだ。一つ目の思い込みは、「自分は一生借金をしないと思っていた」というもの。住宅ローンやマイカーローン、子供のための教育ローンやショッピング目的のカードローンなど、種類は違えど、これらは全て「借金」であることに変わりはない。しかし借金問題を抱えている人達の多くはこれらが「借金」であることに気が付かず、むしろ自分はお金のやりくりを上手く出来ていると思い込んでしまっている。もうひとつの思い込みは、「自分はどんな時でも絶対に借金は返せると思っていた」というもの。もちろん誰でも借りる前に「絶対に返す」と思って借金をする。「借りたものは返す」が大前提だからこれは当然だ。しかし収入の大小にかかわらず、誰にでも突発的な理由などで支払いが出来なくなる可能性はある。例えば勤務先の倒産や突然の急病、交通事故などで急に定期的な収入が入らなくなる場合などがそれだ。このような事態は誰にでも起こりうることであり、また「起こるかもしれない」と考えるからこそ、あらかじめ万が一に備えることが出来る。しかし返済が滞りがちな人ほど、このような意識が希薄であり、結果「最悪の事態」に陥ってしまう。借金をしている人も、まだしていない人も、「借金をするかもしれない」「借金が返せなくなるかもしれない」という認識を常に持つことを心がけて欲しいと思う。
(執筆者:松原剛)
